施工不備を発見
- ken-miwa
- 2021年4月9日
- 読了時間: 3分
皆さん、お久しぶりです。
日々、現場に追われ不定期とは言え更新が出来ていませんでしたが、
今回は明らかにとんでもない現場を発見しましたので書くことにしました。
現場は兵庫県尼崎市の築40年以上のマンションです。20年近く前に一度リフォームをしたようですが、古くなってきたので2回目の浴室交換です。
まずは解体からスタートですので、ドア、水栓、天井とどんどん外していきます。
壁を解体していると出てきました。久しぶりに変な角度で配管されています。
給湯の銅管ですね。

下から出てきて一度上にクルっと回っています。
明らかに違和感。

全体の解体が終了し全貌が明らかになりました。
変なところで分岐されています。さらには床面が黒くなっていて薄っすらと給水から水漏れしていたのが確認できます。
一般的には水漏れしていると下の家とかに漏れてすぐにわかるだろう思われる方もいるかと思いますが、ホントに少量の場合はコンクリートに染み込んでも耐えていることが有りこうやって解体して発覚するケースも多々あります。
さらにこの写真でもう1カ所気付いた方は流石です。
皆さんわかりますか?
そう、排水ですね。

こんな配管をしています。すごく急な感じでUターンしています。しかも小曲を使ってます。さらにはこんなにすぐの所で逆勾配です。
追加で書くと配管を炙りまくって焦げています。
これは全くもっていただけません。
非常にレベルの低い施工ですね。
ここまでの写真で指摘していないことが一つあります。
これに気付いた方はプロです。何処も配管の振れ止めや排水の下がり止めも何もありません。
これはもうレベルが低いのもありますが、確信犯的でもあります。
まだまだ指摘できる箇所は多数ありますが、ここらへんにしておきましょう。
さて、こんなのを見つけたからには放置にはしておけません。
今回は、ほぼ全てやり替えです。


排水の経路は変更し勾配等がしっかりととれるようにしました。
給湯管はシステム配管で替えれるところまで行いました。
後は、これでバンド止めや下がり止めを付けて完成です。
これで、新しい浴室を組み立てていけます。
この後は、いつも通りの施工を行い完成しました。
~最後にお客様の皆様へ~
この様に解体すると色々なことが出てきます。お客様の中にはこんなのは昔の施工の話しであって、今の時代であんな事をする業者は居ないと思っているそこのあなた。甘いです。今の時代でも施工レベルの低い業者は結構、存在します。
私自身も最近でも何度も見たことが有ります。
ホントに業者によって施工レベルは異なります。
やはりしっかりとした業者選びをすることが重要です。
この先長く快適に使いたいと思うなら、なおさら慎重にならなければなりません。
やはり施工をしっかりと管理できる担当者であるかが重要です。
施工に特化した資格を有した会社に依頼することをお勧め致します。
今後も、このブログにて色々な施工を発信していきたいと思います。
皆様、宜しくお願いいたします。
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